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2023年10月29日、東京・恵比寿ザ・ガーデンルームにて、TVアニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』のイベント「とんでもスキルで異世界放浪メシスペシャルイベント 集え!導かれし腹ペコたち in 恵比寿ザ・ガーデンルーム」が開催された。
本イベントにはメインキャストの内田雄馬さん(ムコーダ役)、日野聡さん(フェル役)、木野日菜さん(スイ役)、内田真礼さん(ニンリル役)が登壇。さらにMCとして天津・向清太朗さんも参加し、総勢5名でのにぎやかなイベントとなった。今回は、本イベントの昼公演の模様をお届けする。
アニメのストーリーを振り返り…内田真礼さんの思い出はニンリルの威厳がなくなったあのシーン
まずはキャストとともにアニメのストーリーを振り返っていくことに。会場のスクリーンにアニメ本編でも度々登場したネットスーパーの画面のように名シーンが並ぶと、内田雄馬さんは第2話に登場したレッドボアのステーキ丼をピックアップ。見た目からして「めちゃくちゃ美味しそう」と思っていたそうで、収録前にVTRチェックをしていた時もお腹が空いてしまったエピソードも明かした。これは日野さんも同じで、「リハの時から飯テロ」と笑顔を見せた。
そんな日野さんは第6話の「我はおじちゃんではない!」とフェルが訴えるシーンを、思い出深い場面として選択。フェルは威厳のある魔獣だが、同時にご飯を食べるときの見せるかわいらしい仕草も特徴的。しかし日野さんは「スイが出てからはキャスト間の中で扱いが変わった」とも感じているようで、フェルの「我はおじちゃんではない!」という訴えは、それを象徴するセリフだったようだ。
続いてスイを演じた木野さんは、第5話で「名前は『スイ』だ!」と名付けられたシーンを選ぶ。本格的に登場したのがこのエピソードからで、名前をつけてもらって喜ぶスイがとてもかわいかったと振り返る。
内田雄馬さんはスイの演技について、「どうやってアプローチしていくんだろう」と、アフレコ時は興味津々だったと振り返る。蓋を開けてみると「まるで効果音のような声なのに、ちゃんと表情が見えてくるんです」と木野さんの演技に驚いたことも明かした。
最後に内田真礼さんは、第5話でニンリルが言った「夢にまで見たあんパン」というセリフのシーンを挙げた。ニンリルもスイと同じく、このエピソードから本格的に登場することになるのだが、内田真礼さんは「このシーンでそれまであった威厳が一瞬にしてなくなりました(笑)」と、あんパンのシーン以前・以後でのキャラクターのギャップに魅力を感じているようだった。
また、公式SNSでは作中に登場する料理を実際に作り、それを作画するという制作工程を並べた動画が投稿され、大きな反響を呼んだ。会場ではその動画が紹介されると、キャスト陣からは「美味しそう!」の声が飛ぶ。
内田雄馬さんは「料理のシズル感をどうやって表現するんだろう」と思っていたとのこと。しかし実際のアニメ映像を見たときは「ジューシー感がここまで描かれるとは」と驚いたことを懐かしそうに振り返った。
4人の味覚が試される「とんでもプライスゲーム」
次は「とんでもプライスゲーム」のコーナー。ここでは、さまざまな食べ物や飲み物が高額商品、お手頃商品、低額商品の3種類出てくるので、それをすべて当てようという企画だ。
1問目のお題はチョコ。高額は3,000円、お手頃は300円、低額は100円だという。まずAのチョコを目にした日野さんは、チョコに刻まれたロゴにも注目、また木野さんは「サクサク感がある!」と食感が印象に残っていた様子だった。
Bのチョコに関しては、内田真礼さんが「固い!深みがある!」と味を表現すると、日野さんは「フルーティな感じ」と味わう。
そしてCのチョコでは、内田雄馬さんが凹凸のある柄に注目すると、配信を視聴しているファンに向けて、柄でどんな商品なのか調べてほしいとお願いする一幕も。そんな内田雄馬さんは「馴染みがある味」と、かつて食べたことがある味だと予想した。
そんなクイズの結果は、Aが低額、Bが高額、Cがお手頃。Bが高額なのは全員一致したものの、すべて正解だったのは木野さん1人で、一歩リードする形となった。
2問目はオレンジジュース。高額は4500円、お手頃は1000円、低額は100円という内容になっている。Aのジュースを飲んだ木野さんは「みかん畑にいるみたい!」と独特の表現で味を説明すると、Bのジュースではまたも木野さんが「カラオケで飲んだことある」と一言で味を説明して会場の笑いを誘う。最後にCのジュースでは、全員が濃いオレンジ色の見た目に注目。味や見た目、香りなどあらゆる角度から予想していく。
こちらの回答は、キャストの答えも全員一致。正解もこの通りで、全員がポイントを獲得する結果になった。
最後の3問目で登場したのははちみつ。高額が8000円、お手頃が3000円、低額が100円と価格帯もバラけている。
Aのはちみつはキャスト陣全員が「色が薄い」と感じたようで、内田真礼さんは「食べたことある味」と感想を述べた。
Bは粘り気があり、内田真礼さんが「はちみつじゃないみたい」と驚くと、同じくCも粘り気が特徴的で、木野さんは「キャラメルみたい」と表現した。
回答の時間になると、日野さん以外の3人がAを低額、Bをお手頃、残るCを高額のはちみつと予想。これが見事に正解となり、木野さんは全問正解の快挙を達成、会場からは温かい拍手が贈られた。ちなみに日野さんは「A.なつかしい、B.はちみつじゃない、C.キャラメル」と感想を書き、MCの天津向さんからツッコミを受ける一幕もあった。
イベントの後半はスイに似ているスイーツが登場
イベントが後半に入ると、キャスト陣による朗読劇がスタート。朗読劇のタイトルは「スイに似ている」で、なんと台本は原作者・江口連さんによる書き下ろしとなっている。
スイとフェルにおやつをお願いされたムコーダが、ネットスーパーでスイとそっくりな水まんじゅうを注文する一幕が描かれた。
無邪気におやつをお願いするスイと、そんなスイと一緒に「おやつ!おやつ!」と合唱するフェル。さらにはニンリルも女神の神託として「妾も食べたい」と懇願する始末。
食いしん坊のフェルとスイが大量の水まんじゅうに舌鼓を打っている中、ムコーダはニンリルに対して「食べたければ…」と無茶振り。朗読劇ではアドリブも満載だったようで、終始笑顔に溢れたひとときとなった。
続いては「帰ってきた!ムコーダキッチン」のコーナー。内田雄馬さんがトークしながら料理を披露する「とんでもスキル」恒例の企画をイベント会場で行った。
今回内田雄馬さんが挑戦するレシピは、朗読劇にも登場した「おいスイ~水まんじゅう」。具となる白あんの大きさがバラバラだったり、生地を作るときに「水を少しずつ入れるのがポイント」と言っておきながら一気に入れてしまったりとハチャメチャの工程も織り交ぜながら、スイと同じ水色の水まんじゅうを作っていく。
また、電子レンジの妖精や冷蔵庫の妖精(と称したスタッフ)の手助けも受けながら、無事にぷるぷるとした弾力のある水まんじゅうが出来上がり。仕上げに、黒ごまでスイの目を表現して完成となった。
試食では、ぷるぷるした食感を楽しむ女性キャスト陣、日野さんは「かわいくて食べられない!」と言いながらも結局は一口でぺろりと食べて、会場の笑いを誘う。食べ方はそれぞれ違うが味は確かなようで、内田雄馬流のスイーツを堪能していた。
すべてのコーナーが終わり、最後のあいさつ…と思いきや、内田雄馬さんはアニメのムコーダさながらにネットスーパーで商品を注文するようにポチッとなと言葉を発すると、ステージ上にひとつの段ボール箱が持ち込まれる。そしてその中からは「第2期制作決定!」と書かれた紙が登場。思わぬサプライズ発表に、会場からは大きな歓声と拍手が巻き起こった。
第2期の発表を受けて内田真礼さんは「ニンリルはムコーダとしか会話できてないので、フェルやスイとも絡みたいです」とニンリルの活躍に期待すると、木野さんは「みんな喜んでくれるかな?とドキドキしていました。スイもどんどん強くなっていくので、2期での活躍もお楽しみに!」とアピール。
日野さんは、作中に出てくる美味しそうな料理を引き合いに出し、「また毎週深夜に、みんなと飯テロの感覚を味わえるのが嬉しいです!」と笑顔でコメント。
最後に内田雄馬さんは「発表したときの歓声がなによりも嬉しかったです!第2期でも、みなさんと異世界の旅を楽しみたいです!」と語ると、「アニメを見てお腹空いたな、キャラクターがかわいいなと、感情が動くのが良い作品のポイントだと思います。そういう意味では、『とんでもスキルで異世界放浪メシ』はとても良い作品なんだと思います。引き続き第2期、そして原作も応援していただけると嬉しいです」とファンにメッセージを送り、イベントは幕を閉じた。